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シュタイナー教育教材制作のe-waldorfから「算数」「シュタイナー教育」の話題をお届けしています。
e-waldorf
2011.08.04

自転車に乗るように

算数を身につける


「自転車に乗るように」って、変な例えだと思うかもしれませんね。でも、自転車のように体で覚えたものって、しばらく自転車に乗っていなくても、久しぶりに自転車にまたがってみると体が覚えていて乗れますよね。車の運転もそう。車の運転を習って練習しているときは、頭で色々考えて、「クラッチ踏んで、半クラッチにして、アクセルつないで〜」なんて、その手順を「頭」で一生懸命考えていました。でも、いったん体が覚えてしまうと、運転するときに頭では何にも考えていません。体が覚えていて、体が勝手に動く。そして、一度体で覚えたら、一生忘れません。体に染込むというのはそういうことです。

小学校の算数もそうなんです。大人になって、筆算でかけ算やわり算をする機会はほとんどないと思うのです。でも、何十年やっていなくたって覚えていますね。筆算をしてみると、頭でやり方を考えていません。手が勝手に動いていく感じです。ここまでくると、本当に、身に付いたということになります。

ところが、ここ15年ほど、体まで計算が身に付いていない子どもが多いのです。それが、比較的「優等生」の中にも見られることがとても心配です。彼らはテストで良い点をとる要領の良さはあります。でも、覚えた事を生きて使うことができないのです。

その原因は、家や遊びの場で、手や体を使う機会が激減していること。学校での学習と遊びや暮らしが隔離されている事。

実際のところ、小学校の算数は、生活の中で使う事ばかりです。手づくりや家のお手伝いをしていれば自然に算数を使うことになるのですが、多くが機械化されてしまっていて、手を使う機会もない・・・。



そんな問題点を改善するためにできること。
  • 家事や料理を、原始的なやり方でする。機械をできるだけ使わない。
  • 手づくりをする。アート・クラフト!
  • 音楽や体の動きを通してリズム感、バランス感覚をつける。
  • 昔ながらの遊びをする。(お手玉、あやとり、折り紙、おはじき、ビー玉)
  • 算数を体や手を通して学ぶ。
そんなところから、子どもの学びを変えていくことへ繋がるでしょう。




クラフトをしながら算数を学ぶ




これは、「さんすう教室」用に作ったペーパークラフトの作品です。日本の夏の風物詩の1つとも言える朝顔の花を、和紙を切って作り、紙に糊付して1枚の作品としてまとめてみました。

朝顔は真ん中に5角星形があります。紙を折って、どうやって5角星形を作るかわかりますか?4角や8角の星形を作るのは簡単。6角でも(ちょっと歪むかもしれないけど)できるでしょう。5角や7角となると、ちょっと難しい。ところが、5角の星形というのは、星形の代表選手。よく使われるシンボルというだけでなくて、そこには数字の神秘が隠されています。算数、図形の宝庫なんです。しかも、ほら、朝顔のような自然の中にも現れてくる形。

それを小学校1年生でもできるように、長さや角度を測ることなく、自分の感覚を頼りに創り上げます。目で見て、手で触れて、感じたことを、手で表現をする。こんなに簡単な形を創り出すだけの作業でも、子ども達は、(見えないところで)大きな体験をして学んでいるのです。

出来上がった作品が美しい事も、作る作業が楽しい事も、全部、学びの大事な要素です。





art craft programme

アート・クラフト・プログラム: オンラインでできる、手と心と頭をバランス良く育てるプログラム。子どもにも大人にも。詳細はウェブサイトで。

フォルメン・レッスン1
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