シュタイン教育教材制作のe-waldorfから、シュタイナー教育の話題をお届けしています。
e-waldorf

2015.5.21
 


 

動物学と想像の力


先日、小4の次男のペアレンツイブニング(保護者会)がありました。ペアレンツイブニングでは、毎回、授業でやっていることのシェアをしたり体験をする機会が設けられます。今、小4では「動物学エポック」で「アニマル・プロジェクト」の真っ最中。各児童が1つの動物を決めて、それについて調べ、詩やお話を書いたり、絵や立体的な芸術作品を仕上げたりします。そして、それをクラスメートだけではなく親も招待してプレゼンテーションします。

ペアレンツイブニングでは、担任から、「今、ここにいるあなたは何の動物ですか?」というお題が渡されました。そして、「今、9歳、10歳の子供に戻って、その動物になりきって、演じましょう」と。そう言いながら、先生はすでに、動物になりきって演じています。

ノリが良いこのクラスの親達は、床を這いつくばって亀になったり、教室中を翼を広げて飛び回ったり、木の枝から果物をむしりとってむしゃむしゃ食べている猿になったり。うさぎになっている他の親に、とびかかるキツネ・・・。想像してみてください。30人くらいの大人が、教室で動物になってうごめく様子を!! 笑

歯が抜けてから思春期にさしかかる手前までの子供達は、想像の世界にはいりこみ、そこに身を浸すことができます。想像が、生き生きと現実のもののとして彼らの世界の中にあります。授業で、こんな「動物になりきる」体験をしたあと、授業が終わって外へ遊びに行っても、子供達はまだ動物のまま。30の動物たちが、校庭で戯れたり戦ったりしている様子がはっきりと現れているそうです。

そんな話を聞きながら、ふと、「どうやって、その動物の動きとかわかるのだろう?」と疑問が浮かびました。どうやって眠りにおちるのか、目覚めるときにはどんな仕草をするのか、食べるときにはどうするのか、他の動物たちに出くわしたときには、どんな行動をするのか?・・・そんな細部までを演じることを求められている子供達は、その動きや特徴をどこから知ったのだろう?・・・と疑問に思ったのです。

 

ここはシュタイナー学校ですが、子供達の多くは、若干のメディアの露出があります。週末限定で30分だけテレビを見ているという子は少なくないのです。BBCの動物ドキュメンタリー番組が大好きなクラスメートもいます。そういう子達は、映像でその動物の動きを見て知っているでしょう。もちろん、動物園で生きた動物を見て知っている子もいます。でも、私の息子は、テレビや映画などの映像はまるっきりない生活をしています。動物園や野鳥園にいったことはあるし、農場にいる牛や羊や豚は身近に見て知っています。家で鶏やヒヨコの世話もしていて、その生態については、私よりずっとよく知っています。でも私の息子が選んだのは、ワシ。空高く飛ぶ、空の王者。息子は実際に生きて飛ぶワシを見たことはありません。

後で息子に聞いてみたところ、どうしてそんなことが疑問なのかわからないというように首をかしげながら言いました。「本を読んだり絵や写真をみたりして、知っている」と。本から得た情報だけで、それだけ生き生きとしたワシの姿が彼の頭にはあり、王者の風格で空高く飛ぶ姿、小動物をみつけて急降下する姿などが想像できるのです。「眠り方」など、直接本の中に書かれていないこともあるでしょう。そんな部分までも想像できるのです。

その、映像の助けによらない彼自身の想像はどこからきたのか。映像を見て知っていることと、想像だけで子供のなかに生まれた動物像は、どう違うのか。

私はちょうどこの年齢のときに、椋鳩十の小説が大好きで何冊も読みあさっていました。都会育ちで自然と切り離されていたし、テレビなどの映像でも、動物のドキュメンタリーなどは好んで見たこともなかったので、ワシについてはまるで無知だったけれど、小説を読みながら、登場するワシや雁や他の動物たちが想像のなかでヴィヴィッドに生きていました。

自分がそこに入り込み、自分がつくりあげた想像なだけに、その動物は生きているのです。テレビで見た映像よりずっと生き生きと! そしてかなり深い印象として残り、数十年たった今でもその姿は私のどこかに生き続けていて、ことあるごとに羽ばたくのです。

 

そんな想像の力をふんだんに使って、動物や植物などの身の回りにあるものを存分に体験する。想像で自分がなりきって体験したことと「動物学」の理科の学びがしっかり結びついていく。その結びつきの深さは、まさしくその学びの深さです。
 


もし、この年齢の子供がいるようでしたら、ちょっとテレビをとめて、その時間をつかって子供と本を読んでみませんか。一緒に動物の絵を描いてみませんか。そして、一緒に動物になって演じちゃってもいいですね。お父さんやお母さんが一緒に演じたり、子供のやっていることに興味を示したら、この年齢の子の多くは喜んでくれるはず。あとすこしで一緒にそんなことしてくれない年齢になります。今のうちに、子供と一緒に体験して楽しんで、子供の感性にはたらきかけたいですね。


 

Experience Waldorf in England 2015

イギリスのコッツウォルズにある
シュタイナー学校での
2週間サマープログラム
〜中高生から大人まで

 

2015.8.1-8.15 (全参加)
2015.8.1-8.7 (前半のみ参加)

 

 


会場となるウィンストンズシュタイナー学校



ウィンストンズシュタイナー学校で、シュタイナー教育的なアプローチで音楽、ボスマー体操、芸術、工芸を通して楽しく学ぶ充実のプログラム。

中高生は、シュタイナー教育の体験を通して英語を学び、異文化体験します。英語力はもちろんですが心身ともに成長します。

大人は、シュタイナー教育を実際に体験して、シュタイナー教育や人智学を学びます。それは気づきの多い、学びの機会になります。


 

羽田からの団体締め切り間近(5月25日締め切り)


羽田からの団体渡航では、日本人スタッフが同行します。保護者なしで中高生だけでの参加も安心です。

羽田からの団体渡航では、帰りも羽田空港で解散です。絆が生まれた素晴らしい仲間と、イギリスでお別れするのではなく、羽田まで一緒。最後の最後まで楽しめます。

団体締め切りは5月25日です。今すぐお申し込みください!


団体でなく、個人渡航での参加も受け付けています。

お気軽に お問い合わせ ください。

プログラム詳細はこちら

お申し込みはこちら

 

 
たくさんの素敵な仲間ができました
 

工芸で作った作品
経験豊かなシュタイナー学校の先生による指導です



こちらに去年のプログラムの様子をまとめてあります。写真を眺めるだけでも楽しいですので、よかったらごらんください。
 
 


英国夏のプログラム
2015.8.1-8.15 (全参加)
2015.8.1-8.7 (前半のみ参加)
団体締め切り間近
詳細はこちら
こくご教室テキスト 
書籍版発行!!

石代雅日先生の「こくご教室」が書籍になりました。
オンラインのレッスン1〜3をまとめてあります。
近日発行予定

 
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