シュタイン教育教材制作のe-waldorfから、シュタイナー教育の話題をお届けしています。
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2015.10.21
 

長所を伸ばす教育


子どもの教育で、短所克服、苦手克服に焦点をあてるのか、それとも得意分野を生かし伸ばすことで子どもを成長させていくのか。そこには根本的な教育のあり方の違いがあります。シュタイナー教育では後者です。

 

それについての記事がありましたので、ここでご紹介します。

 

The Strength-Based Learning in Waldorf Schools

 

 

動機づけ

 

「生徒たちのなかには、まわりの世界を知りたいという好奇心と動機があふれている。しかし、苦手なことに向かってやる気が起きることはなかなかないものだ。どんな人だって、興味の湧くことや得意なことにやる気が出るものだ。」

「もしも、苦手なことを平均値までひきあげることが教育の手段だとしたら、子供達の動機をすっかり無視していることになるし、自然な好奇心に子供達の心が向かう機会さえ失っているといえる。」

(The Strength-Based Learning in Waldorf School の記事より)


教育でよく「動機づけ」という言葉が出ます。誰もが知っているとおり、動機があるということは大事なことです。でも、「動機」というものはどうやってつけられるのか。

 

「動機づけ」という言葉を聞くとわたしは違和感を感じます。それは、「動機づけ」という言葉が「動機」そのものに直接刺激を与えるような印象があるからだと思います。

 

「動機」に直接働きかけることはできるでしょうか? できるとしたらどうやって?

 

私たちは「動機」に直接外から働きかけることはできません。動機は人間の内側にあり、動機を刺激するのは、感情だからです。つまり感情に働きかける、そのことで動機が内側からむくむくと湧き上がってくるということが自然な流れです。

 

「動機づけ」をしようと、教師がやっきになって、点数や成績で釣ろうとしてみても、それが子どもの心に響かなければ動機づけはできないのです。

 

・・・そんなこと当然だと思いませんか? そう言われてみれば確かにその通りだし、当たり前なのだけど、実はそのことに気づいていない教育者が多いように感じるのは気のせいでしょうか。

 

子供達はもともと好奇心があり世界を知りたいという動機を持っているのです。短所克服に注目する指導は、それを、殺すこと。得意なことに焦点をあてる教育は、それを生かし伸ばすこと。そして、そこからやる気を引き出す。自信を育てる。短所であった部分も、それに沿うようにして伸びてくる。

 

 

長所を伸ばす教育〜その手法〜
シュタイナー学校で

 

長所を伸ばす教育も、ただ、やみくもに「長所に注目しましょう」というだけでは実現できないでしょう。テスト主義で偏差値で学年の中で比較されるような教育ではその実現は難しいでしょう。教科の間につながりがみられない教育でも難しいのではないでしょうか。

 

先に紹介した記事" The Strength-Based Learning in Waldorf Schools" では、シュタイナー学校で長所に注目して教育ができる理由が4つ挙げられていました。

 

1. multiple intelligence 多様な知能

アメリカの心理学者ハワードガードナーによる「マルティプル・インテリジェンス」(参考:http://infed.org/mobi/howard-gardner-multiple-intelligences-and-education/)にあるように、幅広い能力に働きかけます。豊かで幅広い経験を必要とするトピックスを用いることで、子供達のもつ様々な能力、知能、学び方の違いに働きかけることができます。

 

2. 豊かで幅広いカリキュラム

 

教科ごとにバラバラになっているのではなく、それぞれの教科につながりがあります。例えば、算数を学ぶのに、料理を通して学ぶこともできるし、手仕事を通してでも学ぶことができます。理科や音楽を通して算数を学ぶこともできるわけです。そのような教科間のつながりを意識して授業を創造することが、シュタイナー教育では自然な姿勢です。

 

3. 生徒間の人間意識


クラスの中で、例えば読み書きの苦手な子がいる。勉強は苦手だけれど、手工芸は上手だったりもする。勉強では目立たないけれど、大きくて美しい声で歌が歌える子もいる。勉強ができることが、歌が上手く歌えることよりすごいとは思わず、それぞれにいいところを認めるし、それを敬意をもって敬う。どんな子でもいいところがあり、それを尊重する人間理解が、シュタイナー学校では小さい頃から育てられていると思います。

 

4. 教師のマインドフルネス

 

8年間クラス担任制のシュタイナー学校では、教師がどれだけ教育活動に意義を見出し、力をそそぐかということが生徒に大きな影響をもたらします。教科教育だけではなく、生徒と教師の人間関係、グループとしてのクラスの人間関係なども、8年という長い年月をかけて築いていきます。

 

 

 

 

 

記事は、ダライ・ラマの言葉で締めくくっています。

 

「人が自分の能力に気づき、自分の能力に自信をもつことで、私たち人間はよりよい世界を築くことができるのです。」

 

 

そして記事の中にはこんな文もありました。

 

「ルドルフシュタイナーは、すべての生徒たちが良い意味で世界を変える潜在能力を持っているのだと信じた。」

 

まずは子供達の能力を心から信じるところから・・・ですね。

「こくご教室テキスト
レッスン4〜6」 
書籍発行


オンライン「こくご教室」を紙の書籍として編集して発行しています。第1巻のレッスン1〜3に引き続き、レッスン4〜6を収めた第2巻。2015年10月末発行です。
 

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「こくご教室テキスト レッスン4〜6」
石代雅日監修

 

レッスン4:
フォルメンを基に文字をとらえる(ひらがなの導入の続き)

レッスン5:
母音の体験と共にひらがな「あいうえお」を学ぶ

レッスン6:
聴いた物語を小さな本にする

 

 

 

ページ数:86ページ(フルカラー)
言語:日本語
発行: e-waldorf (2015/10発行)
商品の寸法: A4
価格:通常4100円のところ予約特別価格3800円
予約特別価格は2015年10月末日までです
 

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