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2015.9.29

フォルメンと塗り絵

最近、毎日のようにフォルメンを描く。いつもの営み、慣れた動作、そして今までに何度も描いたことがあるフォルムでも、なぜかうまく描けないときがある。手の動きがぎこちなくて、滑らかな曲線の途中で不自然な凸凹ができたり、手が止まってしまったり。気もそぞろだったり。おかしいな、いつものように描けない・・・と思いながら、同じ線を繰り返してなぞっていく。歪んだ線を少しずつ修正していく。手が少しずつ滑らかに動くようになっていく。気がつくとフォルムに吸い込まれるように集中している。形が呼吸しているように生き生きと感じられる。自分の中の何か崩れていたものに、バランスを取り戻したような清々しさがある。

そして、描きあがった線描に色鉛筆で着色する。線の間を塗って色で埋めいく。色の濃淡や配色が、形に違った表情を加える。色を少し加えただけでまるで違うものに変身する。色のバランス、美しさで心が動く。

 

フォルメンに集中していると、思考に他のものが入り込む隙がない。頭の中は形と色のことだけ。これだけ瞑想的に形と色に吸い込まれるように描くのだから、その形と色と動作が人間に作用する力はかなり大きいのだと思う。

 

 

最近、書店やコンビニの雑誌売り場などで「大人の塗り絵」の本をよく目にするようになった。イギリスでは数年前に「アートセラピスト」が国家資格になり、市民権を獲得した。「大人の塗り絵」もアートセラピーのひとつで人気爆発というわけだ。アートセラピーにもいろいろある。人智学的なものもあるが、ちまたに「アートセラピー」と言っているのは、人智学的なアートをするものではない。

 

塗り絵は楽しい。線だけで描かれたモノトーンの図柄に、色鉛筆で色をのせていくと心が落ち着く。一定の繰り返しの色鉛筆の動きが規律と静けさと落ち着きをもたらす。色の組み合わせを考えるのも楽しい。色鉛筆の優しい色合いもセラピー的要素あり。

 

でも、「フォルメンをしてそこに塗り絵をしたらもっと楽しいし効果がある!!」と、塗り絵の本を見るたびに思うのだ。

 

塗り絵は、「色」と「手の動き」の組み合わせだ。色は感情に働きかける。手の動きは意志の力によるものだ。悲しいことは、塗り絵の本に使われている図柄は、コンピューターで生成されたものだということ。コンピュータで作られた形は、すべて完璧に同じ形になっている。整っているのだが、まるで死んでいるよう。そこに生気が感じられない。

 

 

フォルメンで形を描く。塗るときの鉛筆の小さな動きと違い、線を描くときには滑らかな「流れ」のような手の動きが生まれる。そんな「流れ」ができたとき、それは、自分のなかにその「流れ」「滑らかさ」が育まれたことになるように感じられる。

 

フォルメンは、形を体の中からとりだし、体と魂のなかにとりこむ。手で描くから、同じ形を描いても、できあがった形は全く同じになることはない。微妙な違いを見ながら全体のバランスをとって描いていくと、ゆがみや間違いさえも命を与えられて息づいていく。

「フォルメン」というものはシュタイナー学校、人智学関係のところにしかない。でも、言葉をかえて「曼荼羅」だったら一般に受け入れられている言葉ではないだろうか。「曼荼羅」は複雑な図柄のものが多く、それを描くのは「私には無理だわ」と思って躊躇する人もいるかもしれない。でも、「フォルメン」は小学校1年生からやる教科だ。一般の人も、フォルメンを描いて、そこに着色して「塗り絵」をしてみたらどうだろう。心に静けさをとりこみ、魂が健やかになるのに役立つのではないかと思う。

 

 

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