シュタイン教育教材制作のe-waldorfから、シュタイナー教育の話題をお届けしています。
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2012.2.21

 

シュタイナー教育と競争

 

私は色々な方からメッセージをいただきます。子の成長を思う親御さん、児童生徒や学校、教育のことを考える先生方からが多いです。

 

シュタイナー教育をしている方でも、迷いはあるでしょう。社会の中で、シュタイナー教育はやっていけるのか、シュタイナー学校を卒業した後はどうなるのだろうという不安。シュタイナー学校に子どもを通わせることによって受ける偏見の眼差しが辛いこともあるでしょう。いざ憧れのシュタイナー学校に通わせてみたら、何かが違う・・・・。その思いは様々です。

 

今回は、その中で、最近いただいたご相談の中から「シュタイナー教育と競争」というテーマについて、このニューズレターにも書いてみようと思います。メールには、シュタイナー学校へ通わせていて、将来、競争社会でやっていけるのだろうか・・・というお父様の思いが綴られていました。

 

こういう思いや不安は、無理もないと思うのです。

 

競争社会・・・それは、学校の受験から始まり、各種の試験、就職。就職したらしたで、会社の中で同僚達にもまれてどれだけ生き抜いていけるか。会社勤めをしなくても、社会の中で生き抜いていくことは「競争」で、それに打ち勝っていかなければいけない。

 

そういう考えを持っているのは、ごく一般的なことだと思います。

 

 

一般の学校教育では学校生活に「競争」がたくさんありますね。テストの結果も、運動も、芸術作品の出来も、作文の出来も、何かと言えば競争の種。競争をけしかけることで、勉強や学校の活動の動機付けにしています。

 

シュタイナー学校では、競争がありません。テストもないですし、スポーツをしてもそれは勝負ではありません。クラスの中で「理解が早い子」「習得がゆっくり子」がいても、それは優劣を決める材料ではありません。「理解が早い」「ゆっくり」という現実があり、それが、その子の個性として受け止めます。早いからいいとも考えません。

 

こんなシュタイナー学校で学んでいる子ども達は、「競争」の訓練をしていないから、将来、競争社会に入ったとき、競争に負けてしまうのでしょうか。

 

私は、そうは思いません。逆にシュタイナー学校の卒業生は強いと思います。

 

一般の学校教育では、子ども達は競争を餌に勉強に駆り立てられています。競争があるから、勉強をしなければいけないという状況です。その「競争」は、いい成績をとりたい、クラスメートに勝ちたいという積極的な競争であることもありますし、落第したくない、悪い点を取りたくない、という、消極的な競争であることもあります。いずれにせよ競争が動機であり目的です。

 

シュタイナー学校では、競争を動機付けとして使うことはありません。子ども達は、学ぶことそのものに意義を見いだしています。学ぶことが楽しい。新しいことを知ること、身につけることが純粋に楽しい。学びそのものに歓びがあるから学びます。ある意味、シュタイナー学校の生徒たちは、授業の質にとても厳しい目を持っています。学ぶことが多い授業、中身の濃い授業、興味深い授業を心から求めています。彼らは、自分の内にある「学びたい」「成長したい」という欲求をもとにして自らを学びへと駆り立てています。競争という自分の外にあるもので自分を動かすのとは、大きな違いです。

 

こうやって育った子ども達が学校を卒業して、競争の渦中に身を投じる。そうしたとき、彼らにとって、それをする理由は「その活動そのものをやりたい」というような、純粋に自身の内から来る衝動です。たまたまそこに競争があって、競争が二次的な動機になるかもしれません。でも、自らの心の奥からの欲求が一番の理由で、その仕事そのものをやりたい人はとても強いと思います。いざというときに、力が出るのは、自分の中に動機を見つけられる人です。

 

シュタイナー学校の卒業生を見ていると、その力があると思うのです。自分を愛し、自分の中から生まれる衝動を大切にしています。その衝動は、物事を成し遂げる大きな力になります。そして、何よりも強いのは、人間の心から出る衝動は善なる衝動だということ・・・。

 

シュタイナー学校の卒業生は、自分の意志で生きていきます。だから、何かの仕事を、意外にあっさりと辞めて次の仕事へ行ってしまうことも多いように思います。そういう在り方を「競争に弱い」と見る人もいるかもしれません。でも、それは競争に弱い、強いではなくて、自分の信じるものを追求している姿であることが多いように思います。

 

もちろん、人の価値観はさまざまです。何を強い、何を弱いと見るかも人それぞれでしょう。どんな生き方が好ましいかも、人それぞれに価値観の分かれるところでしょう。でも、シュタイナー的な価値観(?)でみると、やっぱりこんなシュタイナー学校卒業生の在り方から、芯の強さを感じるのです。

 

 

シュタイナー学校の卒業生といっても色々ですので、ここに書いていることは一般論ですけどね。

 





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