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e-waldorf newsletter no.27




大人が子どもに願うこと

オイリュトミスト 荻原史織

2011.11.22


 

 

教育方針や方法は違っても、すべての大人が子どもに願うことは「幸せに生きてほしい」これにつきるのではないかと思います。

 

私は今はオイリュトミストですが、以前は自然教育や子どもキャンプのボランティアをしていました。その道の上でシュタイナー教育に出会い、アントロポゾフィーという世界観があるのを知り、オイリュトミーに出会いました。オイリュトミーを選んだからといって、自然教育から離れた訳ではなく、むしろオイリュトミーを通じてより一層、自分が大切に思っているもの、当時の自然教育を通じて伝えたかったものがはっきりと分かるようになってきました。


 



 

子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれています。残念なことに、わたしたちの多くは大人になる前に澄みきった洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直感力をにぶらせ、あるときはまったく失ってしまいます。

 もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない<センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目をみはる感性>を授けてほしいとたのむでしょう。

 この感性は、やがて大人になるとやってくる怠慢と幻滅、わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです。

「センス・オブ・ワンダー」レイチェル・カーソン著
(上遠恵子訳)から引用


 

美しいもの、荘厳なもの、畏敬の念を抱かせてくれるものへ出会う方法はいくつかあると思います。

ひとつは自然を通して。

そしてもうひとつは芸術を通して。
そしてこれら二つの道はいずれ必ず出会い、ひとつになります。


オイリュトミーという芸術を通して、子どもたちのみずみずしい心を育てながら、かつ外からの厳しい衝撃にも負けないように自分でまっすぐに立つ力をつけてゆきます。オイリュトミーを通して、人間の身体もまたひとつの偉大な自然であるということに気づくのです。

 

オイリュトミーは心の動きをベースにして動きます。本当に小さいうちはウサギやリス、熊や鳥など動物のまねをしたり、あるいはお日さまや雲や風になったりと、元気いっぱいに身体をのびのびと動かしてオイリュトミーをします。心の動きにまだそれほど敏感ではなく、身体の方にアクティビティーがたくさんいっているからです。
 

もう少し大きくなってくるにつれて、心が深くより細やかになってきます。そうなってくると音楽や詩に合わせて動くようになります。でもダンスとは違い、オイリュトミーは自分の心の動きをベースにして動きます。明るい曲を聴くと心が明るく軽やかになるのを感じます。あるいは悲しい詩、例えば愛する妹の死を歌った詩などに触れると、心の涙腺がうるんでしっとりとしてくるような、深く静かな場所へ沈んでゆくような気持ちになったりします。オイリュトミーを動くには、こういった心の呼吸とでもいえるような動き、自分の心を聴く練習、自分がどう感じるか、自分の心がどんな色になっているかを静かに見つめることが必要になってきます。自分自身に向き合う時間です。そして、オイリュトミーはこの「自分の心を聴くこと」をただ立ってやるのではなく、同時に身体を動かします。前向きにまっすぐ進んだり、三角形、星形、複雑な波の線を、クラスのみんなで一緒に動いて、横向きや後ろ向きに歩いて進んだりもします。クラスメイトと何かをする、自分以外の人と一緒にいる(動く)時間でもあります。
 

こんな風にオイリュトミーでは、自分に居ながら他人と一緒にいる、他人に気を配りつつも、ちゃんと自分と向き合うことが必要になります。

 

オイリュトミーは頭と心と身体のバランスを整えてくれるだけでなく、自分と他人、内と外のバランスをとる練習にもなります。
 

 

 


 

 

荻原史織 〜おぎはら しおり〜
オイリュトミスト。2004年渡欧、2008年スイス、ドルナッハにて、オイリュトミー学校 Eurythmeum Zuccoliを卒業。2009年ゲーテアヌム、舞台芸術オイリュトミスト養成クラス修了。2010年、ゲーテアヌム・オイリュトミー舞台研修生。2011年より渡米。現在、NYにてオイリュトミー・スプリングバレーの舞台グループメンバー。
史織さんのブログ「オイリュトミーで心の呼吸を始めよう」も、自然体の言葉で語られているオイリュトミーのことや、スプリングバレーの素敵な写真が素敵です。

 
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